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いこいのみぎわ

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「アタリとアップルの対局」

 

 携帯電話会社の客引き合戦が過熱している。利用者側からすれば、安くなるに越したことはない。各社があの手この手で勝負を仕掛けている。その際に、カギとなるといわれているのが、アップル社のiPhoneを取り扱うか否かにあるといわれている。賛否あるのは当然だが、やはり人気製品であることは否めないからだ。

 そのiPhoneの生みの親は、今は亡きアップル社の創業者のひとりであるスティーブ・ジョブズ氏。よく知られていることだが、同社の栄華をつかむ前に、若きスティーブ・ジョブズは「ATARI社」というゲーム開発会社に勤めた。数々のユニークなエピソードを残した彼は、ATARI社で新規事業を始めるために支援を求めるも、けんもほろろに断られた。それで氏の勢いが止まるかと思いきや、そんなはずもない。そこで生まれたのが「APPLE社」だった。ビートルズファンで、彼らの会社に因んだとも、電話帳でATARIよりも前に載せるためであったとも言われている。倒れることはあるし、行き詰まることもある。しかし、じっくり考え状況を見、そして勇気をもって一歩踏み出す時に、開かれる一手もあることを教えてくれる。

 因みに、そこに石を打てば、次の手で相手の石を取れることを囲碁用語で「アタリ」という。大きな展望で対局を制したのは、アップル社。今その「果実」は世界中の人の手の中に実っている。

 

2021年5月19日

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