Quiet Water

いこいのみぎわ

「時にかなって美しいもの」

 

 「すべて時にかなって美しい」これは聖書の伝道者の書3章に記されている賢人の知恵の言葉である。そこに「神のなさることは」が先立つ。自分では遅い、早いと思っていたが、よく考えていると、一番良いタイミングであった。これを時宜にかなうとも言う。ちょうどいい頃合いのことを指す。因みに、この言葉が変化して生まれたといわれるのが「辞儀」である。相手に敬意を払い、腰を折り、頭を下げて礼をすることだ。

 一昨日、ゴルフのメジャー大会の一つであり、最高峰の大会であるマスターズ・トーナメントで、松山英樹選手が日本人で初優勝した。アジアの選手でも初めてというからまさに快挙である。初出場から約10年、何度も挑戦しては高い壁に阻まれてきたが、ついにその壁を乗り越えることができた。ゴルフをしない者でも賛辞を贈りたい。

 松山選手の偉業を称える報道と共に、世界で注目を集めたのが、キャディーの早藤将太氏の行動である。衆目が一躍英雄となった松山選手に注がれる中、彼は一人ピンを戻し、脱帽して静かにコースに向けてお辞儀をした。その礼儀正しさと爽やかさが注目され、優勝者の松山選手と共に称賛されているのだ。日本人にとっては特別なことではないと思うのだが、世界ではそうではない。日本人にとっては、二つの誇らしい姿をこの二人の若者たちは示してくれた。

 もっと早くに優勝できなかったのか…。なぜ10年かかったのか…。そんな野暮な思いを消してくれるような、時宜にかなった優勝であり、お辞儀である。どちらも時にかなって美しいものであった。

 

2021年4月14日

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