Quiet Water

いこいのみぎわ

「空を見上げながら」

 今、西に開いた窓辺で小欄を書いている。眼下の通りを行き交う車の往来を眺める時もあれば、今日は青空が広がり、光が眩しい。今度はそんな空を見上げていると、青空から白い雲に吸い込まれるように、飛行機が目の前を横切って飛んでいる。このコロナ禍で、飛行機を利用する人が激減し、航空会社が悲鳴を上げているという。何とか回復し、空の旅を再び楽しむようになりたいものだと、その飛行機を見上げながら思うのである。

 飛行機といえば思い出す。数年前、乗継ぎの某空港は雨空。どことなく頼りないカウンターの対応。サービスには程遠い、ぶっきらぼうな職員。使い込まれた「風格」が漂う初めて利用する航空会社の航空機に乗り込み、いささか不安になった。そしてふと考えた。本当にこの機は大丈夫だろうか、と。しかし、今更じたばたしても始まらないし、誰だかわからない機長や整備士たちを信じて乗るしかない。普段以上にしっかりシートベルトを締め、再確認。いつもよりどことなく揺れが激しく感じる助走…。しかし、そんな思いをよそに我が機は舞い上がった。角度をつけて昇って行った。その後はいつもの通り、スムーズなフライトとなり、一人緊張が解けて眠気が襲ってきたのを思い出す。

 改めて考えると、その機が飛んだのは、自分が頑張ったわけではない。私はただ信じて乗り、身を委ねただけだ。その時、心に声が聞こえてくるような思いがした。「信じるとはそういうことだ」と。信仰は己の力で何とかしようと頑張るのではなく、委ねることにある。全能の神を信じて任せることである。力を入れるのではない、力を入れるのをやめてみることだ、と。そう思えた時、わが機はちょうど厚い雨雲の上に出た。眠気を覚ますかの如く、窓の外に広がる空が青く眩しかったのを思い出す。

 

 ここまで書き進めて、目の前の空を見上げると、あ、また一機、青い空を飛行機が横切って行った。

 

2020年10月14日

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